御異見番

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学校の英語教育で行うべきは読み書きである。

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タイトルはともかく、記事の中身は的外れとしかいいようがない。

話すスピードと読むスピードで言えば、日本人の日本語でも話すスピードの方が速いのは確実であろう。普通に話す速度で本を読める人は相当速読な人であろう。

それでなくとも、漢字かな交じりの日本語はぱっと読んで理解するのに適した言語である。すべてひらがなで書かれた文章がひどく読みにくいように、アルファベットだけで書かれた文章がひどく読みにくいのも当然の道理である。

 

学校の英語教育が読み書きを重視しているのは単純な理由で、話す聞くは学校で習わなくても習得できるが、読み書きは習わなければ習得できないからである。

自分がどうやって日本語を覚えたのかもう忘れてしまったのか。

話す聞くは本来は3歳児程度の経験値でほぼだれでもできることだが、字を読み書きできない人は世の中にはいくらでもいる。

 

この記事を書いた英語学者なる人は、普段の仕事で英語を使わないのかもしれないが、英語で仕事をするのに圧倒的に必要で難しい作業は読み書きである。仕様書を読んで契約書を書いて騙されないように理解するには、絶対に英語の読み書きを学校で習う必要がある。一方で話す聞くは、2~3年も海外生活が続けばそれがアラビア語でもたいていの人はなんとかできるようになる。3歳児でも話す聞くはできるように。

 

学校の英語教育で話す聞くなど必要ない。学校で教えるべきは読み書きである。